健康寿命を伸ばすための方法は次のことが重要です。
1.内臓脂肪を減らす
2.全身持久力を上げる
3.筋肉量を維持する
の3点です。
一番最後の筋肉量を維持するって方法で、今までお薦めしていたのがスロージョギングです。
意外って感じがすると思いますが、中高齢者の介入研究では維持というよりも、むしろスロージョギングをすると太ももの筋肉が肥大します。これは素晴らしいことなんです。
なぜなら、楽なジョギングで筋肥大するからです。普通は筋力トレーニングが最も効果的と考えるはずです。消費量が高いので内臓脂肪も落ちるし、全身持久力も向上します。一石三鳥です。
ただ注目したいのはスロージョギングだけでなく、ファストウォーキングも同じような効果があります。
この図は時速3〜8kmまでの歩行と走行の運動強度です。時速6km以上を速歩とすると、速歩はスロージョギング(時速3〜5km)の消費量にも匹敵します。
よって速く歩くこともメタボの解消や全身持久力を増加させるのに貢献できると言えます。
また筋肉の動員も、速く歩くと太もも前側と後側の筋肉がランニングよりも高く活動します。よってファストウォーキングは筋肉量の維持にも貢献できます。
そのことを踏まえて、スロージョギングの良さ、ファストウォーキングの良さを伝え、多様な運動の中の一つの運動様式として走行か歩行かを選択していけば良いと思います。