10年前に比べて10Kg太ったという話をよく耳にします。確かに10Kgという数字だけ見ると大きな変化に感じますが、実はその原因は日々のほんの小さな積み重ねによるものです。
体脂肪1Kgは約7,200kcalに相当します。10Kg分となると72,000kcal。これを10年間、つまり3,650日で割ると、1日あたりたった20kcal余分に蓄積した計算になります。20kcalというのは、小さな飴玉1個分程度。これが毎日積み重なり、10年後に10Kg増加という結果をもたらしているのです。
反対に言えば、1日20kcalを消費するだけで、この増加を防ぐことができます。例えば、600〜700メートルほど歩くだけで20kcalは消費可能です。これほど些細なことでも、10年後には大きな差となるのです。
だからこそ、こまめに体を動かすことや、ほんの少し食事を控えることが大切です。例えば、お菓子を1つ減らすだけでもいいし、少し遠回りして歩くことでも十分です。「これくらいなら関係ないだろう」と思う行動が、実は体型にとても大きな影響を与えるのです。
極端な食事制限やハードな運動は必要ありません。日々のちょっとした努力を続けていくことで、太らない体を維持することができます。「少し動く」「少し控える」を意識していけば、10年後の自分はきっと変わっていますよ。