肥満や生活習慣病のリスクが高まっている今、多くの人が「ダイエット」を意識しているように思います。でもその一方で意識していない人も多いとも思ってます。さて、なぜ必要な人はダイエットが必要なのか?なぜ健康を維持しなければならないのか?本質的に理解している人はどれほどいるでしょうか?
今回は、「健康になるためには考えることが必要だ」という視点から、肥満のリスクと改善策について話していこうと思います!
日本人の肥満率とその危険性
厚生労働省の令和5年(2023)「国民健康・栄養調査」の結果によると2023年では、女性の肥満率は21.1%で、男性は31.5%となっています。男性の方が太っています。にもかかわらず女性の方がダイエット意識が高いというのはなんとも言えないです。男性はもっと健康のことを考えないといけないです。2013年からの10年間は女性は増減はありませんが、男性は有意に増加しています。その増加はわずかですが、減る気配はなさそうです。
2008年では、40代以上の男性の2人に1人、女性の5人に1人が内臓脂肪蓄積型肥満と言われていました。
内臓脂肪が増えると、以下のような病気のリスクが高まります(過去ブログ)。
- 糖尿病(血糖値の上昇による合併症リスク)
- 高血圧(血管への負担増加、動脈硬化の進行)
- 脂質異常症(血液がドロドロになり、動脈硬化を引き起こす)
- 心筋梗塞・脳梗塞(血管が詰まりやすくなることで起こる命に関わる疾患)
こうしたリスクを避けるために、生活習慣を見直し、内臓脂肪を減らすことが大事になるわけです。
昔と今では「普通の生活」が全く違う
江戸時代のように、何も考えなくても体を動かす生活をしていれば、自然と健康が維持できました。
当時は食事も質素で、脂っこいものや加工食品はなく、農作業をすれば1日に1〜2万歩も歩くのが当たり前だったと思います。体を動かさなければ生きていけない時代だったはず。
しかし、今は違います。
🚗 移動はすべて車や電車、エスカレーター
🍔 コンビニやスーパーには高カロリーで美味しい食べ物が溢れている
📺 スマホやテレビ、パソコンで1日中座って過ごせる
便利な道具や環境が整いすぎたことで、意識しない限り体を動かさず、簡単にカロリーが黒字になってしまう時代になっています。
つまり、普通に暮らしているだけでは不活動になり、肥満になりやすい!
これは間違い無いです。
私が見てきた肥満になりやすい生活習慣とは?
肥満になりやすい人の生活には、以下のような特徴があります。あまり感情的にならず読んでみてください。あくまでも私の経験です。

- フルーツジュースやスポーツドリンクを水分として日常摂取している
肥満している人が何を摂取しているかを見ていると、コンビニに行ってはオレンジジュースとかコカコーラなどを飲む人が多いです。ファミレスに行ってドリンクバーで飲むものを見るとやはりジュース類です。
- 短い距離でも車を使う
スーパーまでほんの短い距離だから歩いて行けば良いのに、500mの距離でも車を使う人がいました。「会社までどのくらいの距離ですか?」と聞くと1.5km。それでも自転車や歩きではなく車を使うというのです。
- 日常生活の活動量が少ない
ライフコーダという人の動きをモニターする高性能な歩数計を以前減量指導で使っていました。動いているデータが細かく見れるのですが、休日の日にグラフが動いておらず、「何をしていたのですか?」と聞くと「テレビやスマホを見ていた」と言います。しかも3時間も4時間も。昔はお客さんの自宅に行ってダイエット指導することがありましたが、部屋の中が散らかっているのです。掃除という活動をしていないのだなと分かりました。
- スーパーに行って人の買い物カゴを見るとカップ麺やお菓子が山のように
たまに気になるのが買い物かごです。カゴに目を向けるとカップ麺やスナックが山のように乗っていました。
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趣味が運動と無関係
趣味が読書とかお菓子食べながらの映画鑑賞。
こんな感じです。もう20年近く減量指導をしているので、よくわかります。肥満している人はこのような生活習慣が多いです。いや、むしろこのような生活習慣だから肥満するといっても良いです。
この考え方・発想パターンがあると肥満しやすい
過去にこんな人いたなあ〜と思いながらその人たちの考え方や発想を書き連ねてみます。ちなみにこれは10年以上前のお客さんを回想しています。今のパーソナルジムのお客さんではありません。とはいえ若干失礼な内容もあるかもしれないのですが、そこはご容赦ください。
- 「自分はまだ大丈夫」
血液検査や体脂肪率の数値がずいぶん悪いのに「まだそんなに悪くないですよね!」というのです。基準値を超えているのに、その発言はどうなの?と思いながら苦言を呈しました。
- 「明日からやる」
明日からやると言ってましたが、結局やらなかったです。血液検査のためにまた病院にやってきてドクターに叱られたから、やむなくフィットネスに来ましたが、また同じことを言う始末。「明日からやる」です。明日やるという発想を持つと明日も明日やると言います。今しかないです。
- 「何をやっても痩せない」
聞いてみるとバナナダイエットやリンゴダイエットで体調を崩しました。他にも金魚体操(?)を試したそうです。それで痩せなかったから、もうダイエットはやってはダメだと思ったそうです。簡単な運動を継続するしかないんだよってことです。
- 「少ししか食べてないのに太る」
このセリフもよく聞きました。だけど本当に食べてないのに太るのであればミラクルです。使っていないエネルギーの余剰分が脂肪組織に蓄積されるわけですから、余分に食べているはずです。お腹に脂肪が溜まっているのなら、それが証拠です。いろいろと聞いてみるとちょくちょくお菓子を食べたり、少量でも脂っこいものを食べていました。
- 「食べた分だけ動けばいい」
これを聞いて「どれくらい動いてますか?」という質問に「30分くらい歩いてます」と言います。その方の体重は60kgでした。30分歩くと2km強くらいなので、この人は60kcal消費です。「60kcal分しか食べてないんですか?60kcalというのはこのミカン1個くらいですよ」と聞くと「えっ?」といった感じでした。差し引き0になっていなかったようです。
- 「自分は意志が弱いから無理」
ダイエット=ハードな運動、極端な食事制限と思っていてのこの発言でした。意志は大事ですがハードな運動だと障壁が高すぎるし、別に食べるなと言っているわけではないです。運動はニコニコペースのウォーキングで食事のどの点を改善すれば良いかを伝えただけで体重は減っていきました。
- 「運動をしても痩せないから意味がない」
ダイエットは運動量を増やして食事を減らすのが基本です。2〜3日運動をして1kgも落ちないと言われていました。「これだけ運動をして240kcal消費なので、このペースで1ヶ月で1kg減少です」と答えると「え〜!」と言われていました。運動に意味がないと言われていましたが、冷静に考えればこのペースで続ければ1年で12kgマイナスです。
- 「テレビが言ってたから(信じてる)」
「テレビの情報=正しい情報」といった考えを持っていましたが、テレビの目的は視聴率です。正しい情報の提供ではありません。インパクトのあるキャッチを伝えて「これが最新」と言って心を揺さぶってくるんです。だけど毎年毎年「最新」が登場してくるってことは、去年までの「最新」は効果が無かったということです。効果があれば新しい方法は必要ないはずでしょ!これも冷静に考えればわかります。
- 「健康よりも今が大事」
これを聞いた時には「今の健康を大事にしないと将来がないよ」と心の中で思ってました。
- 「太るのは体質で仕方がない」
体質のせいで太ると言われる方も多いです。つまり親から受け継いだ遺伝のせいだと。親のせいではなく、食事、運動、ストレス、お酒、タバコなど自分が操作できる要因の方が大きいです。遺伝や年齢はどうしようもないですが、肥満はそれ以外の要因が遥かに大きいです。
当時から思っていたことですが、認識のズレが大きいと思います。
健康的な生活習慣を取り入れるためには?
今の時代、「普通にしていたら不健康になる」ことを理解し、意識的に健康習慣を取り入れる必要があります。
最初は辛く感じるかもしれませんが、習慣化すると当たり前になります。
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小さなことから始める
- ジュースではなく水を飲む回数を増やす
- 1日10分でも歩く時間を作る
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考える習慣を持つ
- 今の生活を続けたら、将来どんなリスクがあるのか?
- 何を変えれば、もっと健康的に過ごせるのか?
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実行し、継続する
- できることを少しずつ増やしながら続けていく
こういったところからマイナーチェンジするのが良いかと思います。
健康になるには考え、行動を変えることが必要
今は「普通の生活」をしているだけで不健康になる時代です。
「どのような生活をすれば健康になれるのか?」を考え、少しずつでも行動を変えていくことが大切です。
- 水分補給の選び方はどうなのか?
- 日常の移動はアクティブになっているか?
- 食事のバランスは良いのか?
- 趣味に運動を取り入れられている?
- そして自分の認識はズレているのかもしれない?
などなど疑問に思うことです。まずは考え、そして実行し、継続すること。これが健康になるための第一歩だと思います。
あなたの未来の健康は、今の選択にかかっています!
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